アナウンスもベルの音も無く、突然走り始めた列車はバンコク駅から北へと走り出しました。

マレーシアのペナン島はタイの南にあるのですが、バンコク駅の線路は全て北側に延びているので多分何処かの駅で南に向います。

走り出してすぐに最初の駅に到着しました。到着と同時に新聞売りの方が車内に入ってきて、そして再び列車が走り出すと同時に降りていきました。

またしばらくすると別の駅に停車。次はタイのお菓子「カノム・モーケン」を売る方が車内に入ってきました。

次の駅ではパックに入った軽食を売る売り子さんが・・・

なるほど! 最初は新聞、次はお菓子、そして軽食と、別の人なんだけど列車に乗って欲しいなと思う物を順番に売りに来ているんだ。そう思いました。

パックに入った軽食の様な物が気になり、値段を聞いてみると10バーツだったので購入してみました。

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中身はよくわからないけど麺でした。米麺にもやし、薩摩揚げの様なもの、パクチー、香辛料の入ったタレをあえている感じで、食べてみるとちょっと酸味と辛みがある不思議な味でした。量はほんの少しなのでペロッと食べられました。

バンスージャンクション駅に到着する頃、いつの間にか列車の進行方向は南向きになっていました。

これまではちょくちょく駅に停車していたのですが、バンスージャンクション駅を出てからは列車は軽快に走り始めました。

次第に日が落ちていき、夕暮れになって行きましたが、列車は車体をガタガタ言わせながら、左右に揺れながら、振動しながら走っていきます。

決して乗り心地のいい列車ではありませんが、東南アジアの鉄道旅行は満喫できます。

車窓の風景はほとんど田園風景か、椰子の林、バナナの林でずっと変わりません。

車窓を見る以外に特に何もする事が無いのでおやつを食べる事にしました。

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赤福餅。タイ国鉄に揺られながら、椰子の木を眺めながら赤福餅。

セントレア(中部国際空港)の売店では赤福餅を売っているので車内で食べようと買ってきた物です。

ペットボトルの中身は水出しほうじ茶のティーパックを入れておきました。

おやつを食べてガタゴトとただ車窓を眺めながら、時々本を読みながら鉄道を感じます。

周りはどんどん暗くなっていき、19時頃にホアヒン駅に着いた頃にはあたりは真っ暗になっていました。

ただ列車に揺られて座っているだけなのにお腹も空いてきたので夕食にする事にします。

夕食は食堂車で食べようと思っていたのですが、座席に持ってきてもらって食べる事も出来るようなので座席で食べる事にしました。

私が車窓を眺めてぼんやりしている時に、あきちゃんが食堂車まで行って食堂車のメニューをもらってきてくれていたので食べたい物は決まっていました。

タイ国鉄・食堂車のメニュー タイ国鉄・食堂車のメニュー

これが食堂車のメニューです。

2等車両には車両ごとの係員さんがいます。乗っていた車両の係員さんは感じの良さそうな女性で、メニューを見せてお願いすると「OK!」と言って多分食堂車の方に歩いて行きました。内線電話とはないんですね・・・

注文してしばらく経つと今度は男性の係員さんがテーブルのセッティングに来てくれました。

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テーブルはなんと足元のプレートの下に収納してありました。

ここからテーブルを引き出して窓の下に着いているドリンクホルダーの所に固定します。足元の小さな金属穴みたいな所に足を固定してテーブル完成。

テーブルが収納されている部分はあんまり清潔とは言えないのでそういうのが気になる方は食堂車で食べた方がいいかと思います。

注文から20分くらいで料理が席に届けられました。

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注文したのはディナーセットの「B:鶏肉のカシューナッツ炒め(パットガイ・メットマムアン)」と「C:鶏肉の甘酢炒め(パットガイ・プリアオワーン)」です。

それぞれメインの料理とライス、ゲーン(タイのカレー)、スープ、フルーツ(この時はパイナップル)がセットで160バーツです。

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鶏肉のカシューナッツ炒め(パットガイ・メットマムアン)

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Bセットのゲーンはアヒル肉のレッドカレーでした。

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鶏肉の甘酢炒め(パットガイ・プリアオワーン)

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Cセットのゲーンは豚肉のレッドカレーでした。

どちらの料理も普通においしかったです。異国の列車に揺られて食べる事に意味があると思いますが、出来れば外が明るい時に食べたかったし、今度同じように寝台車に乗る機会があったら一度食堂車で食べてみたいとも思いました。