周りを見渡すと、半分くらいが日本人が目に入るエリア、スクンビット。
ましてや高級デパート「エンポリアム:通称エンポリ」の前で、これに出会えるとはおもわなかった。
薄いクレープ生地に、ピンクや緑の綿あめを細く裂いたものを乗せて巻き巻きして食べる。
アユタヤ発祥の甘いお菓子「ロティサイマイ」
以前、コラートのレストランで食事中、物売りの子供が「買ってくれ」と差し出してきたのがコレ。
慣れないうちはタイで見かける「色彩」にびっくりすることが多いが、ピンクは食紅、緑はパンダンリーフで色付け。
おそらく日本で食べる添加物いっぱいのおかしよりはずっと良いはず。
同席の家族が子どものために購入したものをおすそ分けしてもらって以来、これの虜。
しかし、田舎のおかしなのか、バンコク訪問ではまったく探し当てることができないし、バンコクの物売りはエロDVDとかを押しつけてくる。
あああ、田舎がいいなあ。
チャトチャックでもオートーコーでもみつけることができないのであれば、これはもうお手上げ。
幾度かバンコクを訪れて、なかば諦めていた矢先だった。
エプロンをかけた女性がちいさなテーブルを路上に広げ、おかしを袋詰めをしていた。
どうやったら、袋に空気をぱんぱんにいれて輪ゴム止めできるのだろう。
(あーやっと出会えたー。このおばちゃんがバンコクでは売ってくれるんだー)
わたしの視線に気づいた女性は作業の手を休めることも無く、上目づかいに「じろり」と見た。
(ひやかしはやめてよね)
とでも言いたげだった。
わたしはたじろいでしまった。
あまりにも突然の出現にどぎまぎして、すぐに買うことができず
おばちゃんから3メートルも通り過ぎてしまった。
あまりにも日本人の多いエリアで、あまりにも浮いていた「ロティサイマイ」。
気取ったスクンビットで「妙なお菓子を買い物する日本人」という姿を「どうみられるのか?」と一瞬考えた自分も許せない。
好きなものは好き。探してた。むっちゃ探してた。
「あきちゃん、買わないの?」
ちょんぷーが背中を押してくれた。
わたしの心は「ぱーっ」っと明るくなり(ありがと!ちょんぷー!!)と叫んだ。
おばちゃんの元に戻り「にーたおらいか?」
尋ねると20バーツだった。
怖い顔したおばちゃんが、お礼を言うと最後にっこり笑って「こーぷくんか」と言ってくれた。
そうだった。どんな商談でも最後が笑顔で終われると、とっても幸せになる。
笑顔は魔法だね。
ロティ・サイマイは本当に美味しいので見かけたら一度試してみてね!




















